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◆ 2006/12/12 中国新聞 新企業群−住宅改築事業新たな柱−

コンビナートのプラント塗装で業界トップの柏原塗研工業グループ。親会社の柏原塗研工業(岩国市)は、国内トップレベルの高度

な塗装技術をベースに、マンションの大規模修繕工事、一戸建て住宅のリフォームを手がける。携帯電話の販売やサービス業などにも進出。「人材こそが企業の命」をモットーに、多角的な経営で業績拡大を目指している。(川井直哉)

岩国市尾津町に9月、オープンした「まごころリフォーム館」。山口県を中心に、個人住宅のリフォームや増改築を担うココロフォーム事業部のショールームだ。二階建て延べ約千平方メートル。店内にはキッチンやトイレ、風呂など、各メーカーの住宅設備約60店が並ぶ。「改築に特化したショールームでは、西日本最大級の広さを誇る」。どう事業部担当の津原一之取締役は胸を張る。
どう事業部は景気が低迷し、主力のプラント塗装の需要が落ち込んだ2001年、新たな収益の柱として設立した。見積もりから引渡まで、一貫して同じ社員が担当する営業手法を採用。顧客との信頼関係を築くことに力を入れ、業績を伸ばしてきた。

一部の悪質業者によるリフォーム工事のトラブルが相次いだ。「会社と商品を確認したい」という消費者のニーズに応え、ショールームを開設。津原取締役は「お客さんの不安を取り除く効果は十分。販促の大きな武器になっている」と明かす。今後、大阪など1府3県の8営業所全てにショールームを整備し、販路を広げる方針だ。

首都圏で1位
外壁の塗り替えや防水などマンションの大規模修繕工事では、東京都その近郊を担当するリフォーム事業部が今期、60億円を売り上げた。首都圏の同業者で、売上高1位に躍り出た。
どう事業部の岡俊英執行役員は、高さ150メートルもあるプラントの煙突を塗装する技術が、そのまま高層マンションの修繕工事に応用できた点を、業績の好調な理由に挙げる。「足場を組むことから外壁の塗り替え作業まで、トータルでできる業者は国内にほとんどいない」と説明。「今度も需要は伸びる」とみる。将来、主力のプラント塗装事業が頭打ちになった場合に備え、新規事業への進出も図っている。

1988年、通信機器販売のサンオーク(岩国市)を設立した。ポケットベルから始め、現在は携帯電話を扱う。広島市佐伯区から柳井市のエリアで、auショップ五店を展開。06年1月期で約30億5000万円を売り上げた。

サービス業も
サンオークは05年2月に、サービス業にも進出。岩国市の錦帯橋の近くに喫茶スペースを備えた美術館「カフェ・ミュージアム いわくに屋」をオープンし、観光客に憩いの場を提供している。
岩国建築協同組合の一員として、04年の錦帯橋の架け替え工事に携わった実績を持つ中国建設(岩国市)や、92年にグループに加わったベッド製造販売会社のリーベット(廿日市市)なども抱え、グループ事業の幅は広い。
柏原伸二社長(56)は「どの事業も人材育成を第一に考えている」と強調。「それをベースにした、お客さんとの信頼を大切にし、グループ全体を発展させたい」と力を込めた。



柏原伸二社長
職人不足念頭 省力化が課題
プラント塗装の国内市場は約800億円。我が社は業界トップといっても2割弱のシェアで、これからも伸ばせる余地は十分にある。最近、工場の屋根に塗ると、塗装面が太陽熱を反射し、室内温度を下げる機能を持った塗料が登場した。エアコンに使う夏場の電気代が節約でき、環境保護につながるため、新たなニーズの掘り起こしが期待されている。
少子化による将来の職人不足を見据え、作業の省力化にも取り組まなければならない。塗料の品質は良くなかったが、手作業の多さは昔とほとんど変わっていないのが実情。機械化による合理化の研究を進めたい。


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